イギリスの地元地新聞が伝えるブレグジットとは?

イギリスに住んでいると日頃からEUの話は常にニュースで見ますが、

今日の一面は全部ブレグジット

イギリスでトップ5の発行部数を誇るロンドンのEvening Standardの一面はこちら

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「イギリスの歴史における大きな転換点」

という見出しで、この良くも悪くも受け入れざるおえないという論調です。

実際、イギリス国内でも国民投票の後にEUへの見方が変わり、実はそんなに悪いものではないのではという見方が広がりつつありますが、時すでに遅しという感じです。

実際、今のメイ首相は残留派でしたが、国民の決断を尊敬して、EU離脱に完全に舵を切りました。

政治家の心情に関係なく国民の選択を第一とする、さすが民主主義国家という感じです。

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2面では

「永続するブリティッシュ精神を信じ、楽観的に頑張ろう」

という見出し。

どうして楽観的になれるのか日本人である私は疑問に思いますね 笑

内容としては、今後はEUを離脱してもEUは重要なパートナーであり新たな関係を構築すべきという内容でした。

だが、そんな中でEU加盟国がイギリスに対して厳しい姿勢を取っていることに懸念を示していました。

特にドイツが、「離脱するならそれは完全離脱で、良いところ取りはありえない」という主張であると書かれていました。

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実際、イギリスの懸念は社説に現れていました。

イギリスはEUから離脱しつつも、単一市場には残りたいという強い意向があります。

つまり、EUを離脱しても経済関係だけは保ちたいのでFTAを締結したいのですが、その交渉ではイギリスが不利になるという懸念があるのでしょうね。

実際、イギリスの対EU貿易は50%以上。それに対し、EUは10%弱。明らかに不利な状況でどのような経済協定を見出せるか、メイ首相の手腕に着目したいですね。

迷走するイギリスは今後どうなるのでしょうね

以上、ロンドンからでした。